車・バイク

HONDA CL500 インプレッション

初めてのバイクとしてHONDA CL500を購入しました。

せっかくなのでインプレッション(レビュー?)をしたいと思います。

ただし投稿主のたー坊は教習所のバイク以外にこのバイクにしか乗った事がないので、「他のバイクと比べてどうか」ということはわかりませんのでその辺はご容赦ください。

CL500

注意ポイント

2025年式CL500が発表されましたが本記事は「2023年式」CL500のインプレッションです

メモ

納車直後の純正状態だけでなく社外品パーツを取り付けた後の画像も混ざっていることをご了承ください

L500を選んだ理由

初めてのバイクとして大型バイクのCL500を選んだ訳ですが、これは高速道路で余裕が欲しかったからです。

出力に余裕のあるネイキッドバイクで探していくと中型の中では見つからず、おのずと大型ミドルクラスのバイクから選ぶことになりました。

それ以外にも、CL500を選んだ理由はざっとこんな感じです。

CL500を選んだ理由

  • 丸目ネイキッドが欲しかった
  • 単気筒じゃないバイクが欲しかった(実家が農家なので単気筒の音で農機具をイメージしてしまう)
  • 長距離や高速道路で振動がキツくないバイクが欲しかった
  • 現在新車で販売されている車種から選びたかった
  • シート高が低く尚且つローダウンしやすそうな車種がよかった

上記の理由で絞り込んでいってCL500に落ち着いた感じです。

本当は中古でカワサキのW650を探してたけど、中古相場で60〜90万ほどだったし、フレームや各部品のヤレが酷い個体ばかりだったので辞めました。(よっぽどその車種が好きじゃないとボロボロの車体に80万出すのは厳しい)

結果的にCL500を選びましたが、大型バイクでありながら初心者にも扱いやすいバイクなので初めてのバイクとしても結構良い選択だったと思っています

▼外観

外観はネオクラシック系かと思います。

丸目ネイキッドでありながら懐古的ではなく現代的なデザインに仕上がっていると思います。

アップタイプのマフラーがCLの「スクランブラーっぽさ」を主張しています。

CL500の右側面
タンクカラーは個人的な好みでCL250のパールカデットグレーに塗り直しています。 ※CL250とCL500のタンクに互換性はありません(燃ポンを収める穴の大きさが違うらしい)
CL500のサイドカバーとマフラー
排気量を主張しない「CL」のロゴ

レブルの兄弟車種のため、所々に共通部品があります。

レブルっぽいなと思うこともありましたが、隣に並んだときは結構違うなと思いました。

個人的にはレブルの方が若干高級感があるように見えました笑

CL500のヘッドライト
ヘッドライトはまんまレブル。バイクに興味ない人が正面から見たら同じバイクと思うかも。

車幅が細く見えるので小柄なバイクかと思いきや意外と大きいです

リッターバイクや大型のアドベンチャーバイクと比べると小さいですが、細身からイメージした大きさより実物は大きかったです。

駐輪場のお隣さんがメグロS1 なので一緒に写真を撮ってみました。

CL500が一回り大きいのがわかると思います。(逆にメグロS1が小柄というのもある)

CL500とメグロS1

▼機能

アクセルは電子制御ではなく通常のワイヤー式で、走行モードなどもなく、走行に関わる電子制御的なものはABSのみです

急ブレーキをかけた時にハザードが点灯する「エマージェンシーストップシグナル(ESS)」は付いています。

クラッチにはアシストスリッパークラッチが搭載されているのでレバーの操作も軽量だと思います

初めて100kmツーリングしたときは緊張も合って左手が攣りそうになりましたが、それ以降は攣ったり痛くなったりはまったくありません

スリッパー機能のおかげか減速シフト時に半クラをミスってラフに繋いでも後輪がスリップしたことはありません。

スタンドはサイドスタンドのみでセンタースタンドはありません。

メーターは丸型のデジタルメーターが1個で回転数の表示はありません

シフトポジションを表示してくれて、時計と走行距離が独立して表示しているのは便利です。

個人的には寂しかったのでSP武川のタコメーターを付けました。

CL500のメーター
シンプルだけど必要十分なメーター (右縁が白くなっているのは保護シートを貼っているためです)

ボタンを押すことで走行距離部分を下記の表示に切り替えることができます。

  1. 総走行距離(ODO)
  2. Trip A
  3. Trip B
  4. Trip Aの平均燃費
  5. Trip Bの平均燃費
  6. 瞬間燃費

ガソリン残量は4つの目盛りで表示してくれています。

ですが表示はあまり正確ではないので結局Tripの走行距離で給油タイミングを測っています笑

反転液晶が日中見にくいという意見をよく見ますが、たー坊は見にくいと思ったことは一度もありません。

明るさを5段階に調整できるので最大に設定しています。夜間が眩しいということもないです。

今後発売される2025年式のものは太陽光の反射を抑えてもう少し見やすくなっているようですね。

CL500のメーター(直射日光が当たっている様子)
日光の下でもコントラストがはっきりしているので見にくいと思ったことは一度もない。

ウィンカーレバーはホーンの下にある賛否のある配置ですが、個人的には親指を高く上げなくても操作できるのでこっちの方が好みです。

下の画像では写っていませんがグリップを握った時の人差し指の部分にパッシング用のトリガー型スイッチがあります。

CL500のスイッチボックス(左)
ハンドル左側のスイッチボックス。 ※グリップはプログリップに交換してます。

右側のスイッチボックスにはハザードスイッチが備わっています。

CL500のスイッチボックス(右)
ハンドル右側のスイッチボックス。

▼足回り

フロント正立フォーク、リアはオーソドックスな2本サスです。

リアの純正サスペンションは取付長385mmでボルトは上下とも14mmでした。

GB350用のものが上下14mmで使えます。

たー坊は納車時点で取付長340mmの汎用サスペンションに交換してもらって45mmローダウンしたので、純正の乗り心地は不明です。

ホイールはキャストホイールで、よくみると中が中空の構造になっています。

噂によればGB350と同じホイールだとか。

ブレーキは前後とも片押しのディスクブレーキです。

個人的には前後とももう少し制動力が欲しいかなという印象。

リアブレーキがディスクを掴む感覚がわかりやすいのは良いです。

CL500のフロントホイール
CL500のリアホイール

▼エンジン

エンジンは471ccの並列2気筒180°クランクです。

大型バイクの中では控えめな排気量ですが初心者にも扱いやすくてちょうど良い出力だと思います

低速トルクに余裕があるけどラフにアクセルを開けてもホイールスピンはしないくらいのパワーなので安心して乗ることができます。

かといって遅いということもなく、アクセルを全開にすれば少しスリルを感じるスポーティで気持ちのいい加速をします。

トルクがあるので坂道も無理している感じもなくスルスルと登っていきます。

期待通り高速道路も余裕があり、新東名の120km/hも苦しげなく走ってくれます

振動もそれほど強くはなくて、ハンドルを強く握り込まなければ痺れることはないと思います。

たー坊
たー坊

初めて高速に乗った時だけ緊張でハンドルを強く握ってたので痺れました

排気音は冷間の始動時が結構大きくて早朝は気を使います。

走り始めてしまえばちょっと大きいかな?くらいに収まります。

2気筒180°クランクなので2,000回転前後の低回転域では鼓動感があります。

500ccと控えめな排気量のためドコドコドコという感じではなくバタバタバタというちょっと軽い音に感じます。

3,000回転くらいになると「ドゥーン」というワイルドな音に変化します。(悪く言えば不協和音的な音質)

官能的な音ではありませんがスクランブラーという性格を考える合っていると思います。

スロットルを強く回すと低回転域から鼓動感なくギューンとスポーティに吹け上がります。

フラットな特性で盛り上がりのないエンジンという意見もありますが、個人的には6,000回転くらいから加速感が強くなるように感じるので高回転まで回しても楽しいエンジンだと思っています。

フルスロットルで上まで回してみたところレブリミット(点火カットの回転数)は9,000回転でした。

エンジンの排熱は真夏の炎天下では熱気を感じますが、「熱い」というより「暑い」という感じなので余裕で耐えれると思います。

CL500のエンジン

▼乗車感覚

サスペンション交換とフォークの突き出しでローダウンしているため既に純正状態ではないですが乗車感覚について書いてみようと思います。

車体がCL250と共有ということもあって大型バイクの中では扱いやすいと思います。

先ほどの画像でメグロS1と比較したように思ったより大きい車体ですが、細身のためか大きな塊を扱っているという感じはしないです。

タンクが細くてニーグリップはややしづらく感じます。

CB650Rなどが馬に跨っている感じだとするとCL500は鹿に跨っているような感じですね。

CL500のボディ幅
スリム
CL500のボディ幅(寸法)

細身のためかわかりませんがS字の切り返しも「ヨッコイショ!」という感じもなくヒラヒラと曲がる事ができます

高速道路では直進安定性もよく、120km巡航しても何の不安感もありません

ただ横風には弱く、風が強い日の高速は気を使います

タイヤパターンは少しオフロード向けになっていて、砂利道くらいならあまり不安感を感じません。

このパターンのおかげかグルービング(縦溝)が入った道路も全然不安感を感じることなく走ることができます

見た目はゴロゴロしそうですが、ロードノイズが大きいということもないと思います。

CL500のタイヤ
オフロードも意識した亀甲縛りパターン

エンジンブレーキはやや強めな印象で、5速6速でも少しギクシャクしてしまいます(これは習熟度の問題かも…)

初心者のたー坊にはスロットル全閉・微開のコントロールが難しいですね。

バイクという乗り物がこんなものなのか、CL500が特にエンジンブレーキが強いのかわかりません。

お金に余裕ができたら他のバイクをレンタルしてみたいと思います。

乗車姿勢は緩やかな前傾で、適度に腕に体重を分散できて腰も疲れにくいと思います。

そのおかげで長距離でも疲れにくいと思います。(下道4〜500kmのツーリングをしても腰痛や過度の疲労感はありません)

ネイキッドなので風の当たりは強く、高速道路が主体の場合はウィンドスクリーンをつけた方がいいですね。

▼積載性

収納は皆無で、シートの下にはETC車載器が入るくらいのスペースしかありません。

その隣のブレースの下に若干空間があるのでデイトナのD-UNITのような小さめの電源ターミナルくらいなら入ります。

バッテリーカバーの上にものを置けそうですがここにはシートがめり込んでくるので極薄いもの以外何も置けません。

車両左側にヘルメットを掛けるフックがあります。

CL500のシート下

収納ではありませんがサイドカバーの内側は若干空間があるので後付品の配線の余りなどをこの中に収めておくことができます。(下の画像)

右側のサイドカバーの内側には車載工具が入っています。

左側サイドカバーの内側は取説では車検証を収めるスペースになっていますが、小さすぎてA5サイズの車検証ケースがまったく入りません

たー坊は仕方なく車検証と自賠責証書の「コピー」をチャック付きポリ袋に入れてこの中に収めています。

注意ポイント

車検証と自賠責証書は原本を入れていないと違反になります。

たー坊は汚損が怖いので仕方なくコピーを入れています。

これらのサイドカバーを外すためにはなんとプッシュリベットを外す必要があります

プッシュリベットを解除するための細い棒を用意しておく必要があります。

緊急で使いたい車載工具にプッシュリベットを外さないとアクセスできないのはどうかなと思います。

CL500の左側サイドカバーの中
左側サイドパネルの内側。納車時にもらったA5サイズの車検証ケースがまったく収まらない。
CL500の右側サイドカバーの中
右側サイドパネルの内側。黒い袋に車載工具が入っている。

外回りにはキャリアをつけてトップボックスをつけたり、サドルバッグサポートをつけてサドルバッグを取り付けることができます。

メーカーによってバッグの取り付け方が違うので、バッグとサポートのメーカーを合わせる必要があります。

主なメーカーはホンダ純正、デイトナ、SP武川、ヘプコ&ベッカーなどです。

アップマフラーがあるのでサドルバッグは左側にしかつけることができません。

SP武川のツーリングバッグM
SP武川のツーリングバッグM。※CL500のオプションにSサイズしか載ってませんがMも取り付け可能です。

現在デイトナのヘンリービギンズブランドのシートバッグも使っていますが、イージーリングベルトは問題なく使えます

イージーリングベルトを使ってCL500のシートにシートバッグを取り付けた様子

▼シート

シートは後ろまで一体型でタンデムベルトも備わっており、滑りにくいビニールのような素材で出来ています。

クッションは硬めでお尻にはあんまり優しくないです

CL500のシート

シート幅は教習車のCB400やNC750と比べるとやや幅広に感じます。足を下ろす部分で大体25cmくらいです。

CL500のシート幅(寸法)

▼取り回し

ネイキッドでハンドルが高めなので取り回し時の姿勢は楽な方かと。(体格による)

地面からハンドルまでの高さは110cmくらいですね。

車重が192kgなのでそこそこ重いです。

グラブバーやキャリアを付けないと車両後部に掴む場所がないので登り坂をバックで押すときはしんどいかもです。

シートが滑りにくい材質なので手のひらをシートに押し付けて押すこともできます。

CL500の左側面
坂道バックでグラブバーの恩恵を感じました。

▼アクセサリー電源の取り出し

CL500用の社外用品の取説を見るとほとんどの場合ハンドルのブレーキスイッチからACC電源を分岐することになっていますが、そこから取らなくても右側サイドカバー内側にあるカプラーから取れます。

シート下にD-UNITなどの電源ターミナルを設ける場合はこちらの方が近くて便利です。

黒黄が+で、緑が−です。

右側サイドカバーのところにあるカプラー
右側サイドカバー内に4つのカプラが並んでいますが一番右のカプラです。納車時にETCを付けてもらったので画像ではカプラが繋がっていますが、おそらく初期には何も繋がっていません。

【常時電源+ACC3系統】D-UNIT プラス 16075

【ACC6系統】D-UNIT6ポート 45862

【ACC6系統 速結】D-UNIT EASY 6ポート 45866

【ACC4系統 速結】D-UNIT EASY 4ポート 45865

▼燃費

燃費はかなり良くて大体30km/L前後は楽に走ります

坂道や高速道路も余裕で走れてこの燃費はかなりありがたいです。

シーン別に燃費をまとめて見たので参考にしてください。(給油時のメーターの平均燃費をメモしました)

【走行シーン】 【燃費】
街乗りオンリー 27km/h
地方や山道の下道ツーリング 37km/h
高速主体(70〜80km/h) 40km/h
高速主体(90km/h) 37km/h
高速主体(100km/h) 33km/h
高速主体(120km/h) 27km/h

今思えばシフトダウンで毎回ブリッピングしているので大人しく乗ればもう少し伸びるかも!

タンク容量が12Lなので走行距離が300kmを超えたあたりから給油を意識する感じですね。

※たー坊は体重49kgと小柄な方なので標準体型の人はもう少し落ちるかもしれません。

▼アップマフラーはデメリットも多い

CL500の特徴となっているアップマフラーですが、個人的にはデメリットしか感じません。

このマフラーのおかげでサドルバッグは左側にしか付けることができないし、シートバッグを取り付けた際の熱害も気になります。

熱に関しては遮熱板があるおかげであったかい程度に収まっているので火傷の心配はありません

遮熱板はタイコ部分のシルバーのもの一枚だけに見えますが中間パイプも黒い遮熱板で覆われています。

シルバーの遮熱板が錆びるという問題があるのですが、たー坊は納車後すぐに「メッキング」でコーティングしたので購入後約半年経った現在でも錆は発生していません。(屋外にバイクカバー保管し、ツーリング中に何度も雨に遭っています)

タンデムステップはマフラーを避けるために外側にオフセットされていますが、それでもふくらはぎがマフラーに当たります。

タンデムとマフラー
タンデムシートに座るとふくらはぎがマフラーに当たる。遮熱板はあるけど低温火傷は大丈夫かな?

タンデムする場合はモリワキなどの取り回しがタンデムステップの下になるマフラーに交換するのがいいかも。

あまり人気のある車種じゃないので社外マフラーが少ないのも悩みどこです。

▼ステップはスネに当たる

CL500はステップの位置が悪いとよく言われます。

これはたー坊も実感していて、足を下ろすとスネにステップが当たります。

長時間乗っているとスネにダメージが蓄積していき、ロングツーリング後にアザが出来ていたこともあります。

最近は足の下ろし方を工夫したりスポンジテープを貼ったりすることでアザは出来なくなりましたが、ロングツーリング後はやっぱりちょっと痛くなります。

2025年式はステップの幅が細くなってスネをぶつけにくくなっているようなので、互換性があればステップを交換しようと思います。

CL500のステップ
まっすぐ足を下ろすとスネがステップの後ろに当たる。かといってステップの前には下ろしにくい。仕方なくスポンジを貼っています。

▼総評 初めてのバイクでも敷居が高くない!

初めてのバイクでいきなり大型のCL500を選びましたがローダウンすることで身長158cmの小柄なたー坊にも無事乗ることができました!

車重が192kgあるので当然250ccのバイクより取り回しなどは大変だと思いますが、動き出してしまえば初心者でも扱える、扱いやすいバイクだと思います!

しかも車両本体価格は863,500円と大型バイクの中ではお求めやすい価格になっています!

(2025年式は973,500円に値上げしました😱)

初めてのバイクで比較インプレッションにはなりませんが、購入を検討している方の参考になったら幸いです!

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