レンティオでHD800Sをレンタルしたのでインプレッションをしたいと思います!
初の高級ヘッドホンなので楽しみです!
▼音質
肝心の音質は、
あれ…? あんまり好みじゃない……
普段モニターヘッドホンやモニタースピーカーで音楽を聴いているのですが、クリアでビビットなモニター系に比べHD800Sは音の前に一枚フィルターが掛かっているように感じます。
中高音の刺さりも無く、エッジが丸くて優しい音です。
分析や検聴、解像度重視の機種のように音を見るというよりも聴き心地重視に感じます。
爽やかに弾ける音というよりゆったり落ち着いて聴く音というふうに感じます。
モニター系の音が春や夏というイメージだとすると、HD800Sは完全に「秋」ですね。
色で表すとこんな感じですかね。
ちなみにGoogle検索のAIモード出てきたHD800Sの音質傾向はこちら。
HD 800 S の音質傾向
寒色系・ニュートラル:余計な付帯音や色付けがなく、クールでストレートな描写。
圧倒的な解像度:微細な音や空気感を余すところなく捉える。
広大なサウンドステージ:頭外定位に優れ、広がりがある。
高域の改善:初代HD 800にあった6kHz付近のピークがアブソーバーテクノロジーで抑えられているが、それでも滑らかさよりはシャープさ・正確性が勝る
自分の感想と真逆やんけ!!
レンタル品だしもうへたってる?
DACはRMEのADI-2 PROで、ミドルクラスのHPA付DACの中ではドライブ能力がある機種だと思います。
鳴らせてないということはないと思うのですが…
バランス駆動も試してみましたが多少ダンピングが改善された気はするもののフィルターが掛かっているような印象は変わらずでした。
でも音のディテールは表現されていますね。
フィルター感のせいで一見解像度が高くないように感じますが、意識を向けるとちゃんと細部まで表現しているのがわかります。
よく聴けば高音の粒子感もすごく細かいです。
うーん、フィルター感がもどかしい…
例えるならサラッサラの砂浜が目の前にあって「素手で触りたい!」って思っているのに手袋越しでしか触らせてもらえない感じです笑
上記の印象はロックやポップスを聴いた時の印象です。
普段は全然聞かないけど、試しにクラシックやオーケーストラを聴いてみました。
すると…
めっちゃ聴き心地いいっ!!
なるほど、ターゲットが完全にそっちなんですね。
ロックやポップスで感じていたフィルター感も、管弦楽なら響きの心地よさに変わっている気がします。
このヘッドホンで高く評価されている音場の広さもなんとなくわかりました。
ロックやポップスでは完全に頭内定位でしたがクラシックでは耳の横で鳴っている感じがしません。
スピーカーほど離れて聴こえないけど頭内定位より広がって聴こえます。
個人的には自分の顔の前10cmのところに小型スピーカーを設置しているようなイメージに感じました。
使っているDACがモニター系なので、もっとクラシック向けのリスニング系DACなら更に広い音場を楽しめるかもしれません。
残念ながら手元にあるDACがADI-2 PROとDiscrete 4 Synergy Coreなのでいずれもモニター系なんですよね。
うーん、でもロックやポップスだと明らかにフィルターが掛かった感じなのが残念ですね。
ロックやポップスで繊細さを楽しむなら個人的にはSTAXの方が好きですね(売却したけど以前SRS-3050Aという機種を使ってました)
あと、オープンエアー型なので当たり前ですが、エアコンや換気扇などの外音が結構気になりました。
余韻まで楽しみたいならエアコンを切るなどリスニング環境を整える必要があります。
▼意外な得意分野発見!
試しにHD800Sでゲームをやってみたのですがこれがめっちゃ相性良かったです!
グランツーリスモ7では適度な音の丸さと適度な音場感がちょうど車内視点の空間にマッチし、モニタースピーカーやモニターヘッドホンと比べて一番車内いるように聞こえました!
モニター系の音だと鮮烈過ぎて「いかにもゲーム」って感じなんですよね!
他のゲームでも効き疲れしにくい音質かつ解像度はちゃんとあるのですごくいい感じでした!
▼【参考・自作】ADI-2 PROでバランス接続するための変換ケーブル
ADI-2 PROでヘッドホンのバランス駆動をするには6.3mm標準フォンプラグ×2で接続する必要があります。
HD800Sには4.4mmのバランスケーブルしか付属していないので4.4mmから6.3mm×2の変換するケーブルを自作しました。
このタイプの変換ケーブルがTemuでしか売ってなかったんですよね。(個人的にTemuは怖くて使えない)
ピンアサインは4.4mmTRRRSプラグは先端からティップ=L+ 、リング=L- 、リング=R+ 、リング=R- 、スリーブ=使わず。
6.3mmTRSプラグはLRそれぞれティップ=+ 、リング=- 、スリーブ=使わずです。
6.3mmTRSプラグがTSでも良さそうに思えますが、DACの中でリング(-)とスリーブ(GND)が短絡するのでTRSを使わないとダメかと思います。
今回の自作品のように単芯線2本をツイストする場合はただ単にねじらないようにしてください。
三つ編みを作るときのように各配線を平行に持ってツイストし、配線にねじり回転を加えないようにします。
ティッシュでこよりを作るように2本いっぺんにねじってしまうと配線にねじり応力が残ってほどけやすくなります。
材料はサウンドハウスと楽天で調達しました。
【サウンドハウス】
- 配線材 3398-22 WT ×1 = 190円
- 配線材 3398-22 BK ×1 = 190円
- TRSプラグ NP3X-B ×2 = 2,000円
※NP3X-Bが送料無料対象だったので同梱した配線材も送料無料でした。
【楽天またはAmazon】
- 4.4mm5極ジャック ×1 = 2,000円(送料無料)
※今気付いたけど1,600円のもあった!
合計 4,380円
※はんだづけが必要なので別途はんだ道具一式が必要です。
▼まとめ
HD800Sがレンタル品で本調子じゃないという疑惑もありますが、個人的にはインターネットの評判やクールな見た目と真逆の感想を持ったので改めて「試聴の大切さ」を感じました。
個人的にはオープンエアーで繊細さを求めるならSTAXのソリッドステート系ですかね。
前方定位感はないですがフィルター感がなく、わかりやすく細部の見通しがよかったです。
ヘッドホンアンプが専用品なので相性を気にしなくてもいいのも良ポイント。
でもSTAXって試聴機探すの大変だしピンキリのピンを気に入ってしまうと予算跳ね上がるんですよね…
こうやって機材いろいろ試したり妄想したりするのも楽しいよね!
ということで、世間一般の評価と違う感じのレビューになったかもしれませんが「HD800Sにこんな感想持つ人間がいるんだ〜」というので参考になったら幸いです!
評判の良さと普段聴くジャンルに合うかは別問題ですね!
ではでは!





